ワーキングメモリテスト|あなたの脳の作業台を無料で測定
ワーキングメモリテストとは?
ワーキングメモリテストは、情報を一時的に保持しながら操作する脳の能力を客観的に測定するテストです。ワーキングメモリは「脳の作業台」とも呼ばれ、暗算、読解、会話、意思決定など、あらゆる知的活動の基盤となっています。
「自分のワーキングメモリは高いのか低いのか?」——この疑問に主観で答えるのは困難です。自分ではうまくこなせていると思っていても、実際にはかなりの負担がかかっている場合もあります。だからこそ、客観的なテストで数値化することに意味があります。
ワーキングメモリテストの種類と特徴
ワーキングメモリを測定する方法は複数ありますが、それぞれ測定する側面が異なります。
1. ディジットスパンテスト(数字の復唱)
読み上げられた数字を正順・逆順で復唱するテスト。臨床現場で最も広く使われているワーキングメモリの測定法で、WAIS(ウェクスラー知能検査)にも含まれています。正順は短期記憶、逆順はワーキングメモリの操作機能を測定します。
2. Nバック課題
連続して提示される刺激の中から、N個前と同じものを識別する課題。研究場面で最も広く使われるワーキングメモリのテスト兼トレーニング法です。難易度の調整が容易で、脳イメージング研究にも頻繁に使用されます。
3. メモリグリッドテスト(視覚パターン記憶)
グリッド上に一定時間表示されるパターンを記憶し、表示が消えた後に再現するテスト。視空間ワーキングメモリ(脳の視空間スケッチパッド)を直接測定します。CortexLabのメモリテストはこの方式を採用しています。
4. リーディングスパンテスト
文章を読みながら各文の最後の単語を記憶するテスト。言語的ワーキングメモリの測定に優れていますが、オンラインでの実施が難しく、主に研究・臨床場面で使用されます。
CortexLabのワーキングメモリテスト——メモリグリッドの特徴
CortexLabでは、メモリグリッドテストを採用しています。言語や文化に依存しない視覚パターン記憶は、誰でも公平に受けられるテストです。
テストの流れ
- グリッド上にパターンが一定時間(数秒間)表示されます
- パターンが消えたあと、記憶を頼りにパターンを再現します
- 5段階の難易度(3×3 → 4×3 → 4×4 → 5×4 → 5×5グリッド)を順にクリアしていきます
- 各ラウンドの正答率とクリア数でスコアが算出されます
測定される指標
- 最大クリアレベル:どの難易度まで正確にパターンを再現できたか
- 正答率:各レベルでの正確さ
- 総合スコア:難易度と正確さを加味した100点満点の評価
結果の目安
- レベル5クリア(5×5グリッド):非常に高い。ワーキングメモリ容量が大きい
- レベル4クリア(5×4グリッド):高い。平均以上の能力
- レベル3クリア(4×4グリッド):平均的。一般成人の標準範囲
- レベル2クリア(4×3グリッド):やや低い。睡眠不足やストレスの影響かもしれません
- レベル1クリア(3×3グリッド):低い。コンディションの見直しを推奨
ワーキングメモリテストで何がわかる?
ワーキングメモリテストの結果は、日常生活の多くの場面と相関しています。
仕事のパフォーマンス
ワーキングメモリ容量が高い人は、複数のタスクを同時に管理し、会議での情報整理や意思決定が速い傾向があります。逆にスコアが低い場合、マルチタスクの削減や外部メモリ(メモアプリなど)の活用が効果的です。
学習効率
ワーキングメモリは読解力や数学的推論の最も強力な予測因子の一つです。テスト結果を知ることで、自分に合った学習戦略(チャンキング、反復リハーサルなど)を選べます。
コンディション管理
ワーキングメモリは睡眠不足、ストレス、疲労で大きく低下します。定期的にテストを受けることで、自分のコンディションの変化を数値で把握できます。
テストを受ける前に——より正確な結果のために
- 静かな環境で受ける:騒音はワーキングメモリのリソースを奪います
- 十分な睡眠の後に受ける:初回は万全のコンディションで受けると、自分のベースラインが正確にわかります
- 画面を正面から見る:グリッドのパターンが見やすい角度で受けましょう
- 言語化せずに覚える:パターンを言葉で説明しようとするより、画像として「見たまま」記憶するのがコツです
テスト結果を改善するには?
ワーキングメモリの鍛え方についてはワーキングメモリ完全ガイドで詳しく解説していますが、特に効果の高い方法を3つ紹介します。
1. このテスト自体を繰り返す
メモリグリッドテストは、それ自体がワーキングメモリのトレーニングになります。週2〜3回、CortexLabでテストを受けることで、視空間ワーキングメモリが徐々に強化されます。
2. 睡眠を最優先する
7〜9時間の質の高い睡眠は、ワーキングメモリのパフォーマンスを最大限に引き出すための最重要条件です。
3. 有酸素運動を取り入れる
週150分以上の有酸素運動が、前頭前野の活性化を通じてワーキングメモリを向上させることが複数の研究で示されています。
CortexLabの総合テストバッテリー
ワーキングメモリテストは、CortexLabの5種類の認知テストの1つです。合わせて受けることで、脳の総合的なパフォーマンスを評価できます。
- PVT(反応速度テスト):覚醒度と持続的注意を測定
- DSST(処理速度テスト):情報の素早い処理とエンコードを測定
- メモリグリッド(本テスト):視空間ワーキングメモリを測定
- パターン認識:流動性知能(地頭力)を測定
- タスクスイッチング:認知的柔軟性を測定
アカウントを作成すれば、すべてのテスト結果がクラウドに保存され、トレンドグラフで推移を追跡できます。
ワーキングメモリは仕事、学習、日常生活の質を左右する最も重要な認知機能の一つです。まずはテストで今の自分のレベルを知り、鍛えるべきポイントを見つけましょう。